年を明けて数週間が経ちました。
子どもたちは、また保育園の生活に戻り始めながら、友だちと遊んだり喧嘩したり、生活をともにして過ごしています。
さて、むかーしむかしからのことわざに
「三つ子の魂百までも」
という言葉があります。
昔も今でも言われている言葉ですね。
これは、小さいときから習い事をすれば、良い子が育つという意味・・・
ではありません。
物心がつく3歳までに得たものは、いくつ年をとっても変わらずにいるという意味だそうです。
つまり、幼いころの育ちは、その子の人間像の基礎になるということだそうです。
要は、溢れんばかりの愛情を注いであげることが大切、ということなのですね。
では、子どもたちによくある通過点。2歳から3歳に特に見られると思いますが、
言葉がある程度発達してきて、「自分」ということをアピールして注目されたい欲求が強くなります。
そのときに、「みて!みて!みて!ねーねーみてみて!!!!」と、みてみて攻撃がある時期があります。
いつも子どものこと、お家のこと、仕事のこと、いろんな大変を持っているお父さんお母さん。ついつい「はいはいー」「まってー」
「あとでー」「うるさい」と片付けていませんか?
子どもからの注目欲求は、身近な大人との「絆」を確かめ合ったり「愛着」を確かめて心の拠り所を求めていることを意味します。
「普段、ちゃんと関わってるから十分」
いえいえ、それとは全く別です。
赤ちゃんのときは、泣いたりぐずることで大人が反応して、ミルクをもらったり抱っこしてもらったり、スキンシップを物理的にとることで満たされますが、
この時期から「心」でスキンシップをとることが大切な時期なのです。
また、新しく「言葉」というツールを使って、子どもから意思表示を送る練習をしている時期でもあります。
ですから、
『子どもが「こっちをみて」というしぐさをしたり、泣いて不満をうったえたりしたときには、その思いにこたえてあげてください。「キリがない」と思うかもしれませんが、それでもこたえてほしいのです。キリがないことにこたえつづけることで、子どもの心は満たされます。心から安心します。その結果、要求はむしろ減っていくのです。』
足りなくて不満を訴えることは、ずっと続きます。いわゆる「鬱陶しい」ですよね。
でも、満たされれば、その鬱陶しさから知らないうちに開放されているのです。
プラスして、こんなコラムがあります。
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児童精神科医 佐々木正美先生の本
「3歳までの子育てに大切なたった5つのこと」の一節です。
- 遠くから見守る
- ほほ笑みを返す
- 泣いたらあやす
- できるまで待つ
- いっしょに遊ぶ
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どうでしょう、難しいところがあるでしょうか。
1分でも、丁寧に関わってあげてください。
大変でもー!!!ってなってしまいますが、今しかできない期間限定のものです。
「いつかに大きくなる大人を夢見て」
大切に育てていきたいですね。