「ぼくが!!!!」「じぶんで!!!!」

「いやいや!!!!」「えーん!!!!!」

おぎゃーと生まれて数年。やっとこの世の中で生きていこうとする子ども達にみられる様子です。大人にとっては「厄介」な時期にやって参りました。

なんとして、言うことを聞いてくれるのか、と、悩ましい時期とおもいます。
そういう時期が、3歳頃までに幾度か出会うことでしょう。

こんな「困った」時期はどう対応したら良いのか・・・・
私たち保育者も毎回悩むところです。子どもが1人いれば、子ども分の通りの方法があって、個性があって、一辺倒に対応できず…。

いっそのこと、「またなにやってるの!」「なんでそういうことするの!」「どうしてできないの!」と感情的に怒ってしまうのが楽かもしれませんが、その感情的に怒ってしまうことで、かえって火に油を注いでしまうことになってしまいます。そして「この子はこういう子」というレッテルを貼ってしまう結果に。。。

そこで、「怒る」から「叱る」ことを意識してみませんか。
「怒る」言葉は、とにかくなりふり構わず「いけないこと」だけに焦点をあてているだけです。
「叱る」は「わたし」言葉で伝えます。「わたしはこうしてほしい」「私はこういうことをしてほしくなかった」など、大人の思いをきちんと訴えることなので、主語をあなたから私に変えてあげるだけで伝わり方が全く違ってきます。

つまり、叱るときは抽象的に叱らない方が良いのかなと思います。「だめ!」「いけない!」だけだと、何を怒られているか子どもは分かりません。たとえば言葉もおぼつかない1歳児で危ない事をしたら、「いたいいたいだよ、あたまごっつんするからね」と伝えても良いのかもしれません。よく「赤ちゃん言葉」は使わないで、と言いますが、それとは又別です。普段話している言葉で、注意を伝えることを意識してみるのがいいかとおもいます。

どうすればよかったのか、をきちんとフォローをしてあげて示してあげることが必要で、具体的に示してあげないと、いつまでも繰り返してしまいます。そして、その子の今の発達がどのくらいなのかをよく理解している前提で注意をしてあげましょう。

一度、怒ったり叱ったりを始めると、じつはしばらく続きます。よく、大人の世界でも、しょっちゅう怒られる人は、もう怒るターゲットになっているし、その人=怒るという勝手な概念が働いてしまっているようです。
ですから、食事をこぼした、おもらししたなど、不注意や失敗を叱ることはありません。(確信犯の場合以外)

叱るよりも、褒める方を多くしましょう。できるだけ少ない方が、毎日が楽しくなってくるかもしれません。