4月の園だよりに掲載した文章をご紹介します。
ご入園・ご進級おめでとうございます
新しい年度が明けました。と言うのに、さっぱりおひさまが味方してくれず、雪化粧だったり、ぐずついた天気で、まだまだぽかぽかが遠いようです。。
さて、今年度は、六名のお子さんをお迎えして、一六名のお子さんでスタート致します。どうぞよろしくお願いいたします。ただいま、慣らし保育を行っており、新入園児の保護者の皆様にはお手数をおかけしております。お子さんと私たちが少しずつ絆を築きながら、そして在園されているお子さんも慣れて頂くために行っております。どうぞ、温かい目で見守って頂ければと思いますので、よろしくお願い致します。たんぽぽ組さんに進級した唯一のお友だちも、少しずつ新しい仲間と過ごせるように温かく援助して参りたいと思います。
ちゅうりっぷ組のみなさん、おひさま保育園の中で一番のお兄さんお姉さんのクラスになりました。新しいお友だちに、ちょっと圧倒された初日でしたが、お互いに少しずつ興味を見いだして、同じ遊びの空間を共有しています。少しずつ遊ぶ距離が縮まってくれることを期待しております。
環境が変わることは、何気なく体力をつかう思います。お子さんも同じく、体力を使い、精神的にも不安定になってくる時期かと思います。どうぞ、存分に甘えさせたり、心と体の休養を取って頂ければと思います。お子さんは、大人よりも適応しようとする力が強いと言われていますが、変化にも敏感になり「不安・泣く・ぐずる」で感じ取り表現しています。故に、慣れる時間をきちんと取ってあげることで、この後のお子さんの力を存分に発揮して過ごすことが期待できます。どうぞ、この期間、入園・進級される保護者の皆様、ご理解とご協力を賜りますよう、お願い致します。
まずは、園の環境(人の環境・場の環境)を整えて、ゆったり過ごせるようにする時期でありますので、体調に気をつけながら、職員一同、溢れんばかりの愛情を注いで保育にあたって参りたいと思います。
今年度も、あったかい笑顔になれるおひさまっ子!を目指して、子ども達と元気に楽しく思い出をつくりながら過ごして参りたいと思いますので、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
不定期のコラム「初めての子育ては、毎日が手探り」
初めてのお子さん、というご家庭が多いかと思います。やっと、申し込んで入れた保育園、さて、ここからが子育ての変化が訪れてきます。 そして、子育ての味方が増えました。どうぞ、これから、お子さんの子育ての楽しさや難しさを共有していけたらと思います。私たち保育園に来たからには、沢山おうちの方のサポートをしていきたいと思います。
お母さんのお腹の中に、お子さんが宿ったとき、まだ見ぬ我が子にどんな期待を持っていたでしょう、どんな事を想像して生まれてくるのを待っていたでしょう。赤ちゃんの為に胎教をしたり、準備をしたり、そこから子育てはスタートします。
さて、オギャーと生まれて、「なんと可愛くて、愛しくて」。そこから子育ては深くなりました。赤ちゃんは泣くのが仕事・・・とは言うものの、よくもそんなに泣いて、何を訴えたいのか、分からなくなってしまった事があったと思います。片時も離れず、我が子の訴える欲求を満たそうと、きっと苦労されたかと思います。
いつしか、ネットや育児本を参考にしてみたり、周りの大人から助言を受けるものの、その通りにはいかず、モヤモヤが募ってきていた時もあったかと思います。
子育てをしていくと、どの成長の過程でも「思った通りに行かなかった」と、感じる事ばかり。子育てに、一〇〇%の成功も失敗もありません。 「こうすれば間違いなく育つ」ことは絶対としてないのが子育てです。 「今のかかわり方、上手くいかなかったなぁ」と感じたら、起動を修正して行けば良いのです。その試行錯誤をしながら「うちの子は上手く育っているかな」と、時々振り返ることで、一呼吸置いて関わることができるようです。そして、シンプルに考えていくことで、肩の力が和らぐのではと思います。
私たち保育者は、ある程度、お腹の中に命を宿してから一八歳までの発達過程を学び、保育士を生業としています。保育士になる課程では、最低限の発達の基礎しか学びません。実際は、沢山のお子さんと関わって保育の方法を学んでいます。日々、自分の保育が上手くいったときもあれば、さっぱり上手くいかない時もありました。
そこで、いつも大切にすることは、「自分の保育は上手くいったのかな」「どうして上手くいかなかったのかな」と振り返ることです。どんな方法も全員の子どもに通用することはなく、毎日学びの連続で、それも、通ってくれるお子さん一人一人がいたおかげです。いろんな子育て方法を試すことも一つですが、立ち止まって、お子さんの状況に見合ったものを取り入れていくのも良いのかもしれません。
とある専門家は「子どもは小さな危機管理の連続」と言っています。「悩んでも当たり前、間違えたら気持ちを切り替えよう」という姿勢を持つことで、これからの子育てが楽しくなっていくかもしれません。また、その子だけの良さを必ず持っていますから、その良さを存分に伸ばしてあげることで、いつか訪れる「自立」への糧になっていくと思います。
今、本当に大変な時期の子育てをされていると思います。しかし、終わりが決まっている「期間限定」のものでもあります。いつしか、こんなに抱っこさせてくれる日、ほっぺスリスリさせてくれる日が、少なくなるかもしれません。どうぞ、今のうちに、溢れんばかりの愛情を注いであげてください。私たち保育者は、そんなお父さんお母さんを「保育」というカタチで応援しています。これから、卒園までの期間、一緒にお子さんの成長に関わっていければと思います。《参考:シンプル育児の正解~主婦の友社~》