園長の高橋です。

あっという間の大型連休を抱えた5月が過ぎ、祝日のない真っ白いカレンダーの6月。
今月も、頑張っていきましょう!

さて、ここ数日梅雨入りのような雨の毎日。気分も空気もどんよりになってきましたね。
そんなときもお構い無しで、子どもたちの太陽な笑顔が元気をくれています。

 

子どもたちの様子も少し変化してきて、ざっくりに言うと「大人の匂い」がしてきたように思います。
自分を表現したい、主張したい、ちょっと反抗したい・・・
子どもたちの中で「ちいさな独立宣言」をしているようです。

 

「あーもう!」「まったくもう!」と大人はプンプン牛になりがちですが、子どもの独立宣言はきちんと受け止めて行きたいものです。

いわゆる「自立」は1歳児での育みが基礎になると言われています。

なんでもかんでもアベコベ、イヤイヤ攻撃、とてつもないエネルギーが奪われていきます。
それでも、何でも言いなりになるのはNGです。
きちんと気持ちを受け止めて認めてあげること、その中でお互いに折り合いをつけてあげましょう。

一つは、「子どもの気持ちの翻訳をしてあげる」こと。
ものを投げたり、奇声を上げたとき、「うるさい!だめでしょ!」ではなく、「○○したかったんだね」「○○だったんだね」と翻訳してあげましょう。まず大人が分かってくれているというのが子どもとの信頼関係の架け橋なのです。

二つめは、「お互いに折り合えるところを見つける」こと。
「だめ!」「言うことを聞きなさい!」と一言爆弾を落として終わらせようとしていませんか。
それでは、せっかく芽生えてきた自我も潰してしまいます。なぜイヤイヤなのかを理解してあげるのが大切です。まずは子どもの気持ちを言葉で翻訳してあげて、その上で大人側の考えを伝えます。

大まかな例ですが…
大人「ごはんたべるよ」
子ども「やだー」(逃走し、遊びを続ける)
大人「まだ遊びたいから食べたくないんだね」
大人「でも、お母さんは時間が遅くなっちゃうからもう食べてほしいの。これだけやったら食べようね」

などといった、落ち着いたやり取りを繰り返し取り入れましょう。きちんと対応することで「あなたのことを尊重しているんだよ」という気持ちが伝われば、我慢ができるようになります。

 

 

自己主張や、それに伴った長泣きは、わがままではなく混乱しているだけなので、「困っているのね、どうしていいかわからなくなってしまったのね」と大人が待ってあげる姿勢を見せれば、気持ちも落ち着いて来るでしょう。

折り合いをつけるは=会話をすること

きちんとお話を大切にしていくことで、心はきちんと育っていくのです。

 

最後に・・・
大人が困って途方にくれているとき、答えは出てこないけど誰かに「○○だったんだね」と汲み取るだけで、ちょっとホッとしませんか?
そのときの気持ちを育ませるのが、この時期なのです。

 

今日より明日、子どもとお母さん、お父さんの笑顔が増えますように。